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ロシアの革命

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 「ロシアの革命」 松田道雄 (河出文庫)


 デカブリストの乱からスターリンの時代までの、ロシアの革命を解説した本です。
 「世界の歴史」第22巻です。19世紀ロシア文学の背景を知ることができます。


世界の歴史〈22〉ロシアの革命 (河出文庫)

世界の歴史〈22〉ロシアの革命 (河出文庫)

  • 作者: 松田 道雄
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 文庫



 ナポレオン軍を追って、皇帝とロシア軍は、勝利者としてパリに堂々入城しました。
 そこで、彼らが見たものは … 専制から解放された人民と、発展した文明でした。

 自分たちの後進性を痛切に感じた将校たちの心は、やがて革命に向かいます。
 皮肉なことです。ロシア皇帝軍の勝利が、皇帝を倒すきっかけになったのですから。

 1825年デカブリストの乱は鎮圧されましたが、人々に強烈な印象を残しました。
 これ以降、専制政府と革命家との争いが、しだいに激化していきました。

 それにしても、革命家たちのしていることは!
 テロ、徴発、陰謀、スパイ、欺瞞、中傷、裏切り、分裂、仲間割れ、派閥争い…

 美しい言葉で理想を述べているわりには、やっていることは実にみにくい。
 「結局あんたらは、権力を握りたかっただけか?」と言いたくなる。
 その革命家たちの象徴が、レーニンとスターリン。この二人が主役です。

 この混乱の時代に、ロシア文学は興隆期を迎えました。
 プーシキン、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイ…
 彼らが果たした「社会の問に答える」という役割は、実に大きかったようです。

 ところで、あとがき(P388)が、ちょっと面白かったです。
 筆者は、この本を書かなくてはならなかったのは、まったく不運だと書いています。
 その理由は…(!)

 さいごに。(105円の回転寿司)

 先日、105円の回転寿司に行きました。
 職場では、「よしなよ」とか、「おいしくないよ」とか、言われましたが…

 おいしかった! まぐろ、あじ、サーモン、えびなど、みんなおいしかったです。
 ネギ豚、牛カルビ、エビ天むすび、サーモンチーズなどもあって、食べ過ぎました。
 でも、「おいしくて食べ過ぎた」なんて、恥ずかしくて、同僚にはとても言えない。

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