「ロシアの革命」 松田道雄 (河出文庫)
デカブリストの乱からスターリンの時代までの、ロシアの革命を解説した本です。
「世界の歴史」第22巻です。19世紀ロシア文学の背景を知ることができます。
ナポレオン軍を追って、皇帝とロシア軍は、勝利者としてパリに堂々入城しました。
そこで、彼らが見たものは … 専制から解放された人民と、発展した文明でした。
自分たちの後進性を痛切に感じた将校たちの心は、やがて革命に向かいます。
皮肉なことです。ロシア皇帝軍の勝利が、皇帝を倒すきっかけになったのですから。
1825年デカブリストの乱は鎮圧されましたが、人々に強烈な印象を残しました。
これ以降、専制政府と革命家との争いが、しだいに激化していきました。
それにしても、革命家たちのしていることは!
テロ、徴発、陰謀、スパイ、欺瞞、中傷、裏切り、分裂、仲間割れ、派閥争い…
美しい言葉で理想を述べているわりには、やっていることは実にみにくい。
「結局あんたらは、権力を握りたかっただけか?」と言いたくなる。
その革命家たちの象徴が、レーニンとスターリン。この二人が主役です。
この混乱の時代に、ロシア文学は興隆期を迎えました。
プーシキン、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイ…
彼らが果たした「社会の問に答える」という役割は、実に大きかったようです。
ところで、あとがき(P388)が、ちょっと面白かったです。
筆者は、この本を書かなくてはならなかったのは、まったく不運だと書いています。
その理由は…(!)
さいごに。(105円の回転寿司)
先日、105円の回転寿司に行きました。
職場では、「よしなよ」とか、「おいしくないよ」とか、言われましたが…
おいしかった! まぐろ、あじ、サーモン、えびなど、みんなおいしかったです。
ネギ豚、牛カルビ、エビ天むすび、サーモンチーズなどもあって、食べ過ぎました。
でも、「おいしくて食べ過ぎた」なんて、恥ずかしくて、同僚にはとても言えない。