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愛と偶然の戯れ

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 「愛と偶然の戯れ」 マリヴォー作 進藤誠一訳 (岩波文庫)


 侍女になりすましたお嬢様と、召使になりすました青年との、恋の喜劇です。
 マリヴォーの代表作であり、入れ替わりものの傑作です。

 この名作が、現在は、古本でしか手に入りません。
 私が読んだ岩波文庫版は1973年版。しかも訳は1935年のもので、旧字体です。


愛と偶然との戯れ (岩波文庫 赤 517-1)

愛と偶然との戯れ (岩波文庫 赤 517-1)

  • 作者: マリヴォー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1977/07
  • メディア: 文庫



 婚約相手の本性を知るために、シルビアは侍女リゼットになりすましました。
 ところが相手の青年も、同じ目的で、召使になりすましていたのです。

 思わぬ相手からの愛。そして、思わぬ相手への愛。
 身分違いの恋?・・・まさに、愛と偶然の戯れ・・・

 テンポがよくて、読んで楽しい ロマンティック・コメディです。
 ただし、訳は古いため、文章が散文的でした。新訳化を強く望みます。

 ところで、ひとつ不思議に思っていることがあります。
 それは、大修館の「新マリヴォー戯曲集」が、「Ⅰ」しか出ていないことです。

 大修館のHPで検索しても、「新マリヴォー戯曲集Ⅰ」しかヒットしません。
 「Ⅰ」の発売は1989年。「Ⅱ」はもう出ないのか? それとも、今後出るのか?

 ちなみに、「Ⅰ」に収録されていた「贋の侍女・愛の勝利」は文庫化されました。
 前回紹介した岩波文庫「贋の侍女・愛の勝利」が、それです。


新マリヴォー戯曲集〈1〉

新マリヴォー戯曲集〈1〉

  • 作者: マリヴォー
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 1989/10
  • メディア: 単行本



 さいごに。(ピザ屋のブッフェ)

 わが家はピザが好きなので、日曜日にピザ屋のブッフェに行きました。
 お腹いっぱい食べて、夕食がほとんど食べられませんでした。

 ベストは、はちみつとチーズのピザ。甘さとしょっぱさが絶妙でした。
 お店でも大人気で、焼きたてで出てくると、取り合いになりました。


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