「アニバーサリー・ソング」 永倉万治 (新潮文庫)
「語りの名人」が語る、とっておきのお話12編を収録したエッセイ集です。
1989年に刊行され第5回講談社エッセイ賞を受賞した、作者の代表作です。
私は1993年、社会に出てまもない二十代前半の頃、この本と出会いました。
ある番組でその内容の一部が紹介され、書店では平積みになっていました。
収録されている12のエッセイは、どれも作者特有の味わいのある佳作です。
中でも、「菅野大尉」と「山本クンの才能」は、私のイチオシです。
おでん屋で知り合った初老の人物は、自分を「菅野大尉」だと言いました。
マンガのモデルにもなった彼は、様々な体験談で「僕」らを魅了します。
飛行中に消えた少年兵とグライダーは、4年後になって・・・
菅野大尉は終戦後のパラオで、イルカと恋してしまい・・・(菅野大尉)
ある日、かつてヨーロッパ旅行で一緒になった山本クンと再会しました。
山本クンには、ある種の変わった才能があって・・・(山本クン)
ほか、「愛犬ロズベイ」「十七年目の再会」も、オススメです。
私にとって懐かしいこの本も、長い間絶版となったままの状態です。
永倉万治は、「アニバーサリー・ソング」刊行の年、脳出血で倒れました。
リハビリを経て仕事に復帰しますが、2000年に再び倒れて帰らぬ人に。
最初に倒れたときの闘病記は、テレビドラマになって話題になりました。
しかし現在、長倉万治はほとんど忘れられた存在。少し寂しい気が・・・
さいごに。(プールの神様)
2年前、市民プールで、娘はあるおばさんに平泳ぎを教えてもらいました。
その後、娘の泳ぎは急成長。我々はその方を「プールの神様」と呼びました。
先日、クロールで50m泳いだ日に、「プールの神様」と再会しました。
そのときは、背泳ぎを教えてもらい、25m泳げるようになりました!
「語りの名人」が語る、とっておきのお話12編を収録したエッセイ集です。
1989年に刊行され第5回講談社エッセイ賞を受賞した、作者の代表作です。
私は1993年、社会に出てまもない二十代前半の頃、この本と出会いました。
ある番組でその内容の一部が紹介され、書店では平積みになっていました。
収録されている12のエッセイは、どれも作者特有の味わいのある佳作です。
中でも、「菅野大尉」と「山本クンの才能」は、私のイチオシです。
おでん屋で知り合った初老の人物は、自分を「菅野大尉」だと言いました。
マンガのモデルにもなった彼は、様々な体験談で「僕」らを魅了します。
飛行中に消えた少年兵とグライダーは、4年後になって・・・
菅野大尉は終戦後のパラオで、イルカと恋してしまい・・・(菅野大尉)
ある日、かつてヨーロッパ旅行で一緒になった山本クンと再会しました。
山本クンには、ある種の変わった才能があって・・・(山本クン)
ほか、「愛犬ロズベイ」「十七年目の再会」も、オススメです。
私にとって懐かしいこの本も、長い間絶版となったままの状態です。
永倉万治は、「アニバーサリー・ソング」刊行の年、脳出血で倒れました。
リハビリを経て仕事に復帰しますが、2000年に再び倒れて帰らぬ人に。
最初に倒れたときの闘病記は、テレビドラマになって話題になりました。
しかし現在、長倉万治はほとんど忘れられた存在。少し寂しい気が・・・
さいごに。(プールの神様)
2年前、市民プールで、娘はあるおばさんに平泳ぎを教えてもらいました。
その後、娘の泳ぎは急成長。我々はその方を「プールの神様」と呼びました。
先日、クロールで50m泳いだ日に、「プールの神様」と再会しました。
そのときは、背泳ぎを教えてもらい、25m泳げるようになりました!