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帝国主義の開幕

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 「帝国主義の開幕」 中山治一 (河出文庫)


 1878年のベルリン会議から、1921年のワシントン会議までの歴史です。
 「世界の歴史」シリーズの第21巻です。


世界の歴史〈21〉帝国主義の開幕 (河出文庫)

世界の歴史〈21〉帝国主義の開幕 (河出文庫)

  • 作者: 中山 治一
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1990/04
  • メディア: 文庫



 1878年のベルリン会議以後、ドイツを中心とした複雑な同盟関係が生れました。
 このビスマルク体制が健在である間、ヨーロッパの勢力は、均衡を保っていました。

 しかし、ドイツ皇帝がヴィルヘルム二世に代わり、ビスマルクが退場すると…
 やがて、犬猿の仲のイギリスとロシアが接近して…

 1907年、ふと気付くとドイツは、ヨーロッパ各国による包囲網の中にいました。
 わずかな時間に、勢力が大逆転。これこそ、外交革命です。

 しかし、この外交の成果によって、多くの国々の利益が、複雑に絡み合いました。
 もし、均衡が少しでも崩れると、全ての国を道連れに、世界戦争へまっしぐら。
 恐ろしいことです。

 そして、第一次大戦後のワシントン会議では、主役はアメリカに移っていました。
 こうして、20世紀のアメリカの時代が始まります。

 ところで、ヨーロッパの勢力均衡のために、犠牲になったのが、アフリカとアジア。
 特に、ベルリン会議以後の、西洋諸国の略奪ぶりは、あまりにもえげつない。

 彼らの侵略を阻止するために、彼らのやりかたを真似たのが、わが国日本でした。
 だからこそ、短期間で大国になれた。でも、ほかの道はなかったろうか。

 さいごに。(〇〇さんの鼻歌)

 3月で退職を迎える人がいるのですが、彼は絶好調です。
 毎朝、鼻歌を歌いながら出勤しています。

 昨日は、「やだねったら、やだね」と、歌っていました。
 やなことは、何もないはずなのに。

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