Quantcast
Channel: 文庫で読む文学全集
Viewing all articles
Browse latest Browse all 714

2013年9月発売の気になる文庫本 

$
0
0

 2013年9月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。


 ◎ 講談社学術文庫(9/10)から、次の2点。

 ・「インド仏教思想史」 三枝充悳
 → インド仏教の教科書的な本。仏像ファンの私は嬉しい。

 ・「ヴェネツィア 東西ヨーロッパのかなめ」 H・マクニール
 → 単行本で出ていたとき気になっていた。嬉しい文庫化。

 ◎ 光文社古典新訳文庫(9/10)から、次の2点。

 ・「地底旅行」 ヴェルヌ
 → かつて岩波文庫版で読んだ。新訳も気になる。

 ・「ヘンリー・ライクロフトの私記」 ギッシング
 → なぜか日本人が好む本。期待の新訳。

 ◎ 岩波書店(9/18)から、次の2点。

 ・ 「存在と時間(3)」 ハイデガー
 → こういう渋い本を着々と出版している所が良い。

 ・ 「ジェイン・エア(上)」 シャーロット・ブロンテ 河島弘美訳
 → E・ブロンテ「嵐が丘」も河島訳がオススメ。こちらも期待。

 ◎ 角川文庫(9/25)から、次の1点。

 ・「エジプト十字架の秘密」 エラリー・クイーン
 → かつて創元推理文庫で読んだ。新訳の出来は?

 ◎ 余談1。ラノベ文庫の勢力拡大。

 最近、文庫本コーナーへ行くと、ラノベが多くて驚きます。
 なるほど。文庫本は便利です。安いし、手軽です。

 私の愛する文庫の判型が、認められている点は嬉しい。
 が、名作がラノベに凌駕されつつある現状は、ゆゆしき問題。

 気の利いた書店では、ラノベコーナーを設けています。
 しかし、その勢力はますます拡大されていて、恐ろしいです。

 ◎ 余談2。「風立ちぬ」の帯に違和感。

 新潮も角川も、堀辰雄の「風立ちぬ」に帯をかけています。
 それを一見すると、映画の原作かと、錯覚してしまいます。
 (もちろん、よく見れば分るのですが)

 間違って買われた方も、いるのではないでしょうか。
 「風立ちぬ」の売り方に、少しだけ違和感を覚えました。

 さいごに。(七五三写真を撮りました)

 娘が9月で7歳になるので、七五三の写真を撮りました。
 青系の着物と赤系のドレスで、セットを変えてたくさん撮りました。

 日曜日に写真を選びに行きます。
 2枚でいいと思ってましたが、結局たくさん買ってしまいそう。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 714

Trending Articles