「変!!」 中島らも (双葉文庫)
世の中の「変」な話ばかりを集めたエッセイ集です。
この本もまた、どうしても手放せない本の一冊です。
現在、双葉文庫と集英社文庫から出ています。
私の中では、中村うさぎと中島らもは同類。二人でワンセット。
名前が似ていますし、経歴もちょっと似ています。
そしてふたりとも、どうでもいいことばかりを、たくさん書いています。
この本は、どうでもいいような、変なことばかり書かれたエッセイ集。
しかし、この中に時々、涙が出るほど面白い話があります。
中でも、「ブ・キ・ミ」(P22)は、ピカイチ。
酒の席で出た不気味な話が書かれています。
わずか4ページ足らずですが、実に濃い内容です。
特に最後、脇の下に百本ぐらいの〇〇〇が…という部分は、すごい。
一度読んだら、頭から離れなくなる話です。
しかし、ここにはとうてい、書けない内容です。
さて、同じような本に、「頭の中がカユいんだ」があります。
中島らもの処女作品集であり、彼の原点です。
くだらないことばかり書いてあって、実にいいです。
「今夜、すべてのバーで」は、アル中小説で、彼の出世作です。
この作品を、中島らもの最高傑作だと言う人は、多いです。
さいごに。(娘が小学校に)
来年度の入学のために、小学校で、健康診断が行われました。
娘は、小学校の校舎に入ったことを、嬉しそうに話してくれました。
5ヶ月もすれば、1年生です。早いものです。