「三文オペラ」 ブレヒト作 岩淵達治訳 (岩浪文庫)
盗賊団の親分メッキーと、乞食集団の親分の娘ポリーを巡る、ドタバタ劇の傑作です。
英国詩人ゲイの「乞食オペラ」を、約200年後に書き直して、大ヒットさせました。
ついこのあいだまで、書店の店頭に並んでいましたが、現在は品切れです。
2006年の新訳で、比較的手に入りやすい本です。
主人公は、盗賊団の親分で、女たらしのメッキーです。
彼は、あるとき街で見かけた女ポリーに惚れて、結婚してしまいました。
ポリーの父親は、乞食集団の親分ピーチャムです。
彼は、娘を奪った悪党を破滅させるために、ロンドン警視総監に働きかけます。
しかし、メッキーと警視総監は・・・
しかし、ピーチャムはあることを企み・・・
実に楽しい茶番劇です。挿入されている多くの歌が、劇を盛り上げてくれます。
スタンダード「マック・ザ・ナイフ」は、メッキーのテーマソングだったのですね。
今年2014年9月、新国立劇場で上演されるようです。
長そうなので、見たいとは思いませんが。
ある公演では、休憩を入れて3時間半だったそうです。
(寝ちゃうって)
ついでに言うと、岩浪文庫には、覚書・訳注・解説が70ページほど付いています。
(読まないって)
ところで、作者ブレヒトは、トーマス・マンと同時期のドイツの作家です。
「ガリレオの生涯」「肝っ玉おっかちゃん」なども有名です。
ドイツは20世紀に入ると、他にカフカ、ケストナーなど、おなじみの作家が登場。
「19世紀アメリカ文学」に移る前に、読んでおきたいです。
さいごに。(定着度テスト100点)
娘の小学校で、国語と算数の定着度テストがありました。
娘はどちらも100点。両方100点は、クラスに3人だけだったそうです。
娘は大喜びでしたが、それ以上に、私と妻も喜びました。
冬休みに、苦手のカタカナと時計を勉強していたのが、良かったと思います。