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Channel: 文庫で読む文学全集
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2014年5月発売の気になる文庫本

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 2014年5月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。

◎ 新潮文庫(5/1)から、次の1冊。

・ 「情事の終り」 グレアム・グリーン
 → 数年前に読んで感動した作品。嬉しい新訳。もちろん、買い。

◎ ちくま文庫(5/8)から、次の1冊。

・ 「オノリーヌ」 バルザック
 → 「ソーの舞踏会」に続くバルザックコレクションの第2弾。様子見。

◎ 光文社古典新訳文庫(5/13)から次の1冊。

・ 「神学・政治論(上)(下)」 スピノザ
 → 売れ筋でない(?)著作を新訳化するところが偉い。売れ行きが気になる。

◎ 岩波文庫(5/17)から次の2冊。

・ 「失われた足跡」 カルペンティエル
 → ラテン文学の傑作。集英社文庫から出ていたのと同じ? 要チェック。

・ 「アンティゴネー」 ソポクレース
 → 岩波は最近ギリシャ文学に力を入れている。貴重な新訳。買い。

◎ おまけ1。いいぞ! 「バルザックコレクション」。

 ちくま文庫から、「バルザックコレクション」全3巻が、刊行中です。
 以前、単行本で出ていた「人間喜劇セレクション」の文庫化でしょうか。

 今までなかなか読めなかった傑作が、文庫で読めるようになってありがたい。
 3巻揃ってから、まとめて読みたいです。(ということで購入は保留中)

 そういえば、20年ほど前に、創元文庫から「バルザック選集」が出ました。
 その第1巻が、当時映画化されて話題になった、名作「シャベール大佐」。

 ワクワクしながら購入しました。しかし、なんと、たった1巻でおしまい。
 あれにはがっかりした。いくら「選集」とはいえ、たった1巻でおしまいとは!
 (「シャベール大佐」には文句ないです。すばらしい作品です。)

 さて、岩波文庫も、最近バルザックに力を入れているようです。
 「艶笑滑稽譚」も、第一輯から第三輯までそろいました。

 いつか「バルザック月間」を決めて、集中的に読みたいです。
 それまでに、「従妹ベット」「従兄ポンス」を、新訳で出してほしいです。

◎ おまけ2 いいぞ! 「新訳名作コレクション」。

 新潮文庫から毎月出ている、「新訳名作コレクション」にも注目です。
 5月の「情事の終り」も、先月の「月と六ペンス」も、このシリーズのひとつ。

 このシリーズは、2012年の「トム・ソーヤ」から始まったと思っていました。
 しかし、2009年の村上春樹訳「ティファニーで朝食を」から始まったらしい。

 たしかに、そのころから新潮文庫は、毎月のように新訳を出しています。
 しかし、どんな作品が新訳化されてきたのか、いまひとつよく分からない。

 ぜひ、「新潮文庫新訳名作コレクションフェア」みたいなものをやってほしい。
 私はきっと、まとめ買いしちゃいます。

 さいごに。(ハイキング)

 ハイキングに行ってきました。
 わずか1時間ほどでしたが、自然の中を歩くのは、気持ちが良かったです。

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