「夜の樹」 カポーティ作 川本三郎訳 (新潮文庫)
タイトル作「夜の樹」や「ミリアム」など、カポーティの代表作を含む短編集です。
孤独と心の闇を描いた作品が目立ちます。
新潮文庫から出ています。訳は1994年。味わいのあるすばらしい訳です。
「無頭の鷹」「誕生日の子どもたち」「感謝祭のお客」などは、文春文庫版と重複。
冒頭の「ミリアム」は、老年の女性の心の深奥を描いたホラーっぽい小説です。
ミセス・ミラーは、自分と同じ「ミリアム」という名の少女に出会います。
数日後の深夜、その少女が、突然ミセス・ミラーの家を訪れました。
この少女は何者か? なぜ住所を知っていたのか? そして衝撃の結末・・・
私は、この作品が読みたくて、この本を買いました。期待通りでした。
ありふれた怪奇小説より、ずっと怖かったです。
タイトル作の「夜の樹」もまた、ホラーっぽい作品です。
19歳のケイが、汽車の中で、奇妙な老夫婦に出会います。
強引にジンを飲ませて話しかける老婆。口のきけない男。
そして、「生きたまま埋められる男」という出し物・・・
ほか、「夢を売る女」「最後の扉を閉めて」「無頭の鷹」などなど、
いずれも、人間の孤独と、心の内奥の狂気を描いた作品ばかりです。
文春文庫の短編集では、純真で、心が暖まるような話が目立ちました。
この短編集では、異常で、心を凍りつかせるような話が目立ちます。
どちらが本当のカポーティか。いや、どちらも同じカポーティです。
純真さと異常さは、案外、隣り合わせで存在しているのかもしれません。
そういえば、カポーティ自身も、純真さと異常さを兼ね備えていました。
カポーティに関しては、文春文庫版の村上春樹による解説がすばらしいです。
さいごに。(アナ雪DVDゲット)
「アナ雪」のDVDを、発売日に買いに行って、娘はさっそく見ています。
明日の土曜日には、家族みんなで見る予定です。
タイトル作「夜の樹」や「ミリアム」など、カポーティの代表作を含む短編集です。
孤独と心の闇を描いた作品が目立ちます。
新潮文庫から出ています。訳は1994年。味わいのあるすばらしい訳です。
「無頭の鷹」「誕生日の子どもたち」「感謝祭のお客」などは、文春文庫版と重複。
冒頭の「ミリアム」は、老年の女性の心の深奥を描いたホラーっぽい小説です。
ミセス・ミラーは、自分と同じ「ミリアム」という名の少女に出会います。
数日後の深夜、その少女が、突然ミセス・ミラーの家を訪れました。
この少女は何者か? なぜ住所を知っていたのか? そして衝撃の結末・・・
私は、この作品が読みたくて、この本を買いました。期待通りでした。
ありふれた怪奇小説より、ずっと怖かったです。
タイトル作の「夜の樹」もまた、ホラーっぽい作品です。
19歳のケイが、汽車の中で、奇妙な老夫婦に出会います。
強引にジンを飲ませて話しかける老婆。口のきけない男。
そして、「生きたまま埋められる男」という出し物・・・
ほか、「夢を売る女」「最後の扉を閉めて」「無頭の鷹」などなど、
いずれも、人間の孤独と、心の内奥の狂気を描いた作品ばかりです。
文春文庫の短編集では、純真で、心が暖まるような話が目立ちました。
この短編集では、異常で、心を凍りつかせるような話が目立ちます。
どちらが本当のカポーティか。いや、どちらも同じカポーティです。
純真さと異常さは、案外、隣り合わせで存在しているのかもしれません。
そういえば、カポーティ自身も、純真さと異常さを兼ね備えていました。
カポーティに関しては、文春文庫版の村上春樹による解説がすばらしいです。
さいごに。(アナ雪DVDゲット)
「アナ雪」のDVDを、発売日に買いに行って、娘はさっそく見ています。
明日の土曜日には、家族みんなで見る予定です。