1973年のピンボール
「1973年のピンボール」 村上春樹 (講談社文庫) 1973年の9月から11月までの、「僕の物語」と「鼠の物語」です。 村上春樹のデビュー第二作の長編です。 現在、講談社文庫から出ています。「風の歌」同様、大学時代に読みました。 デビュー25周年の2004年に、オリジナルカバーで出た時に再び買いました。 1973年のピンボール (講談社文庫)作者: 村上 春樹出版社/メーカー:...
View Article若草物語
「若草物語」 オルコット作 吉田勝江訳 (角川文庫) メグ、ジョー、ベス、エイミーの、4姉妹の日常生活を描いた自伝的小説です。 1987年に世界名作劇場で、「愛の若草物語」というタイトルで放映されました。 角川文庫、新潮文庫、ヴィレッジブックスなどで、読むことができます。 私は角川文庫で読みました。1968年の古い訳ですが、違和感はありません。 若草物語 (角川文庫)作者:...
View Article遠野物語
「遠野物語」 柳田国男 (角川ソフィア文庫) 著者柳田が、佐々木喜善から聞いた遠野の伝説や奇談を、119編にまとめたものです。 遠野を一躍有名にした、民俗学の記念碑的な作品です。 現在、角川文庫、岩波文庫、集英社文庫などから出ています。 オススメは角川文庫版。「遠野物語拾遺」299編とのカップリングなので。 遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)作者: 柳田...
View Article怪談・奇談
「怪談・奇談」 小泉八雲作 平川祐弘編 (講談社学術文庫) 日本でおなじみの怪談・奇談を集めて、欧米に紹介した再話文学です。 小泉八雲の作品からの選集です。 「怪談・奇談」は、講談社学術文庫の「小泉八雲名作選集」の一冊です。 ほかに、新潮文庫などでも、八雲の作品は読むことができます。 怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集)作者: 小泉 八雲出版社/メーカー: 講談社発売日:...
View Article2014年7月発売の気になる文庫本
2014年7月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 新潮文庫(7/1)から、次の1冊。 ・ 「自負と偏見」 オースティン → 名作新訳コレクションの待望の1冊。読み比べたい。 ◎ 光文社古典新訳文庫(7/10)から、次の2冊。 ・ 「ポールとヴィルジニー」 ベルナルダン・ド・サン=ピエール →...
View Article草の竪琴
「草の竪琴」 カポーティ作 大澤薫訳 (新潮文庫) 家を出て樹の上で暮らす、16歳の少年コリンと60歳の従姉ドリーの物語です。 自伝的な作品で、主人公のコリンは作者の分身です。 現在、新潮文庫から出ています。 初版は1993年ですが、訳は1971年のもの。言葉遣いに古さを感じました。 草の竪琴 (新潮文庫)作者: トルーマン カポーティ出版社/メーカー: 新潮社発売日:...
View Articleある婦人の肖像
「ある婦人の肖像」 ヘンリー・ジェイムズ作 行方昭夫訳 (岩波文庫) (注意。今回の記事は、ネタバレが多めです。) 若くて美しくて知的なアメリカ人女性が、ヨーロッパで人生を探求する物語です。 ジェイムズの代表作です。ニコール・キッドマン主演で、映画化されました。 岩波文庫で全3冊。現在は品切れ。私はヤフー・オークションで手に入れました。...
View Articleある婦人の肖像2
「ある婦人の肖像」 ヘンリー・ジェイムズ作 行方昭夫訳 (岩波文庫) (注意。前回の記事の続きです。今回の記事も、ネタバレが多めです。) 若くて美しくて知的なアメリカ人女性が、ヨーロッパで人生を探求する物語です。 作者の代表作です。「ある貴婦人の肖像」というタイトルで、映画化されました。 岩波文庫から、行方訳が出ていますが、現在品切れです。重版を強く願う!...
View Article潮騒
「潮騒」 三島由紀夫 (新潮文庫) 伊勢湾に浮かぶ小さな島で、若い漁師と美しい海女の恋が実るまでの物語です。 三島には珍しく、明るく健康的な作品で、当時ベストセラーになりました。 現在、新潮文庫から、夏限定カバーで出ています。いい感じです。 1冊持っているのに、ついつい買いたくなってしまいます。 潮騒 (新潮文庫)作者: 三島 由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日:...
View Article誕生日の子どもたち
「誕生日の子どもたち」 カポーティ作 村上春樹訳 (文春文庫) 少年たちの「無垢」をテーマにした、全6編の短編小説集です。 自伝的な小説が4編収録されていて、興味深いです。 この短編集は、文春文庫から2009年に出ました。訳は村上春樹。 「ティファニーで朝食を」同様、すばらしい訳です。 誕生日の子どもたち (文春文庫)作者: トルーマン カポーティ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日:...
View Article夜の樹
「夜の樹」 カポーティ作 川本三郎訳 (新潮文庫) タイトル作「夜の樹」や「ミリアム」など、カポーティの代表作を含む短編集です。 孤独と心の闇を描いた作品が目立ちます。 新潮文庫から出ています。訳は1994年。味わいのあるすばらしい訳です。 「無頭の鷹」「誕生日の子どもたち」「感謝祭のお客」などは、文春文庫版と重複。 夜の樹 (新潮文庫)作者: トルーマン カポーティ出版社/メーカー:...
View Article近代能楽集
「近代能楽集」 三島由紀夫 (新潮文庫) 能の謡曲を現代風にアレンジした作品8編を集めたものです。 海外でも上演されることの多い作品集です。 新潮文庫から出ています。カバーがカッコいいです。 全八編を収録しています。 ; 近代能楽集 (新潮文庫)作者: 三島 由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/03/27メディア: 文庫 なんと言ってもすばらしいのは、「卒塔婆小町」です。...
View Articleハックルベリ・フィンの冒険(なぜ古典新訳文庫を買わなかったか)
「ハックルベリ・フィンの冒険」 マーク・トウェイン作 大久保博訳 (角川文庫) 浮浪児のハックルベリが、逃亡奴隷のジムと一緒に、イカダで旅をする物語です。 「トム・ソーヤーの冒険」の続編です。アメリカ文学の原点とも言われています。 様々な文庫で出ています。中でも古典新訳文庫版は、2014年の夏に出たばかり。 土屋訳は、先行の「トム・ソーヤー」同様、とても分かりやすいです。...
View Articleハックルベリ・フィンの冒険
「ハックルベリ・フィンの冒険」 マーク・トウェイン作 大久保博訳 (角川文庫) 浮浪児のハックルベリが、逃亡奴隷のジムと一緒に、イカダで旅をする物語です。 「トム・ソーヤーの冒険」の続編で、トムの親友ハックが主人公となっています。 名作なので、多くの文庫から出ています。私が選んだのは、角川文庫版です。 1999年の訳を改定したものです。挿し絵も所々に入っています。...
View Article2014年8月発売の気になる文庫本
2014年8月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 古典新訳文庫(8/7)から、次の1冊。 ・ 「三文オペラ」 ブレヒト → 岩波文庫版で読んだ。新訳はどうか。読み比べたい。 ◎ 講談社文庫(8/12)から、次の1冊。 ・ 「カラマーゾフの妹」 高野史緒 →...
View Articleモヒカン族の最後
「モヒカン族の最後」 クーパー作 犬飼和雄訳 (ハヤカワ文庫) 白人の猟師とモヒカン族の戦士を中心に、インディアンの争いを描いた名作です。 フレンチ・インディアン戦争時のアメリカを背景にした歴史小説です。 映画「ラスト・オブ・モヒカン」公開の、1993年にハヤカワ文庫から出ました。 しかし、現在は品切れです。私はアマゾンで古本を手に入れました。 モヒカン族の最後〈上〉...
View Article幽霊船
「幽霊船 他一篇」 メルヴィル作 坂下昇訳 (岩波文庫) 「幽霊船」と「バートルビー」の傑作中編二篇を収録した作品集です。 「幽霊船」は、難破して漂流するスペイン船にまつわる物語です。 岩波文庫から出ていましたが品切れ。楽天オークションで手に入れました。 初版は1979年。訳は古いため、少し 読みにくかったです。 幽霊船 他1篇 (岩波文庫 赤 308-5)作者:...
View ArticlePR: 自然を甘く見ず、危険をきちんと認識しよう!-政府広報
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View Articleバートルビー
「幽霊船 他一篇」 メルヴィル作 坂下昇訳 (岩波文庫) 「幽霊船」と「バートルビー」の傑作中編二篇を収録した作品集です。 「バートルビー」は、与えられた仕事を何もしない男を描いています。 岩波文庫から出ていましたが品切れ。楽天オークションで手に入れました。 初版は1979年。訳は少し古いため、読みにくい個所がありました。 幽霊船 他1篇 (岩波文庫 赤 308-5)作者:...
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