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Channel: 文庫で読む文学全集
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2016年6月発売の気になる文庫本

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 2016年6月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。


◎ 小学館文庫(6/7)から、次の1点。

・「銀座のカラス(上)(下)」 椎名誠
 → 以前新潮文庫で出ていたが絶版。小学館から待望の復刊。気になる。


◎ 文春文庫(6/10)から、次の1点。

・「ジャングル・ブック」 ラドヤード・キプリング
 → 文庫では意外と読めなかった名作。新訳。角川と読み比べてから買い。


◎ 講談社学術文庫(6/11)から、次の1点。

・「今昔物語集 本朝世俗篇(上)全現代語訳」 武石彰夫
 → 膨大な今昔物語集を全訳で出すのだろうか。今後の刊行が気になる。


◎ 岩波文庫(6/17)から、次の1点。

・「ノートル=ダム・ド・パリ(下)」 ユゴー
 → 上下そろった。これを買いそびれてはいけない。忘れずに買い。


◎ 角川文庫(6/18)から、次の1点。

・「ジャングル・ブック」 キップリング
 → この作品は今年映画化されるらしい。新訳か。どちらか一つ買い。


◎ おまけ1。(「今昔物語集」をどうするか)

 「今昔物語集」に収められた説話は膨大です。
 文学全集などでは、4巻から5巻にわたって収められることが多いです。

 全て読むのはたいへんです。それに現在、文庫では全訳が出ていません。
 だから私は、ちくま文庫の福永武彦訳「今昔物語」を読むつもりでした。

 ところが、ここにきて状況がにわかに変わってきました。
 講談社学術文庫から「今昔物語集 本朝世俗篇」が出るというのです。

 ただしその実態が、まだよく分からない。説話すべてを網羅するのか?
 それとも、本朝だけなのか? あるいは、本朝の世俗篇だけなのか?

 1冊1760円。すべて網羅なら6~7冊になるから、全部で12000円ぐらい!
 やはり、ちくま文庫版(本朝部から155編)を読むのが現実的でしょうか。


今昔物語 (ちくま文庫)

今昔物語 (ちくま文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1991/10/24
  • メディア: 文庫




◎ おまけ2。(「アエネーイス」をどうするか)

 「アエネーイス」は、以前岩波文庫から出ていましたが、現在絶版です。
 しかし、できれば今年中に読みたい作品です。どうしたらいいでしょうか。

 古本は訳が古いのに値段が高いので、これを買うのは得策ではありません。
 一方、単行本で新訳が出ていますが、5940円です。買えないって。

 図書館で単行本「アエネーイス」を借りて読むという手もあります。
 しかし、文庫化されることを期待して、もう数年待つべきかもしれません。

 あるいはそのうち、岩波文庫から旧版が復刊されるかもしれません。
 私としては、今は地道に、岩波文庫の復刊リクエストを続けるしかないかも。


アエネーイス

アエネーイス

  • 作者: ウェルギリウス
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 2013/12/16
  • メディア: 単行本




◎ さいごに。(フラペチーノの危機)

 スタバでは私も娘もフラペチーノ派で、いつもフラペチーノを注文します。
 ところが、「フラペチーノは角砂糖12個分」という記事が近所で話題に。

 角砂糖12個分と聞いたら、もう飲む気にはなれません。(妻も許さない)
 では、スタバで何を飲めばいいのか? 私も娘も途方に暮れています。

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