「バガヴァッド・ギーター」 上村(かみむら)勝彦訳 (岩波文庫)
勇者アルジュナに、最高神の化身クリシュナが、様々な教えを説く物語です。
「マハーラーバタ」の一部であり、ヒンドゥー教の最も重要な聖典です。
岩波文庫から出ています。訳は比較的新しくて、分かりやすいです。
内容が難解なので、訳者の解説本などを同時に読むことをオススメします。
![バガヴァッド・ギーターの世界―ヒンドゥー教の救済 (ちくま学芸文庫) バガヴァッド・ギーターの世界―ヒンドゥー教の救済 (ちくま学芸文庫)]()
まえがきに、「マハーバーラタ」のあらすじが書いてあります。
が、話が込み入っているので、私は読んでいて頭がクラクラしてきました。
しかし本編が始まると、さらに頭がクラクラしてきます。
最高神の化身であるクリシュナの言うことが、途方もないことなので。
「私は決して存在しなかったことはない。あなたも、ここにいる王たちも・・・。
また我々はすべて、これから先、存在しなくなることもない。」(不生不滅)
「人が古い衣服を着て、新しい衣服を着るように、主体は古い身体を捨て、他の
新しい身体に行く。」(輪廻転生)
クリシュナが語り始める第2章だけでも、このような言葉がポンポン出てきます。
解説書を読まなければ、その内容がなかなか理解できません。
「自己こそ自己の友である。自己こそ自己の敵である。」なんて言われてもねえ。
「私は不死であり死である。有であり非有である。」なんて言われてもねえ・・・
幸い訳者である上村勝彦が、「バガヴァッド・ギーターの世界」を書いています。
私は一章ずつ、本文とこの解説書を交互に見ながら、ゆっくりと読み進めました。
上村の解説書は、仏教と比較しながらとても分かりやすく書かれています。
理解できない所があっても、繰り返し説明されているので、次第に分かってきます。
「ギーター」のクライマックスは、クリシュナがその姿を見せる第11章でしょう。
「見よ。幾百、幾千と、神聖にして多様なる私の姿を。様々の色や形を持つ姿を。」
「神の中の神の身体において、全世界が一堂に会し、また多様に分かれている・・・」
神は全てを含み、全てに含まれる・・・これぞ、インド哲学。
ただし正直に言って、解説を読んでも分からないことが、たくさんありました。
「ヨーガ」という言葉は含みが多すぎて、最後までイメージが定まりませんでした。
さて、「マハーバーラタ」には、「シャクンタラー姫」の物語があります。
グプタ朝時代の詩人カーリダーサの作で、サンスクリット文学の傑作です。
さいごに。(娘に帰るメール)
帰りが遅くなることが多くなったので、最近は妻にメールをしても返信がありません。
娘に帰るメールしてみると、もの珍しさからか、ちゃんと返信してくれて嬉しいです。
勇者アルジュナに、最高神の化身クリシュナが、様々な教えを説く物語です。
「マハーラーバタ」の一部であり、ヒンドゥー教の最も重要な聖典です。
岩波文庫から出ています。訳は比較的新しくて、分かりやすいです。
内容が難解なので、訳者の解説本などを同時に読むことをオススメします。

バガヴァッド・ギーターの世界―ヒンドゥー教の救済 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 上村 勝彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
まえがきに、「マハーバーラタ」のあらすじが書いてあります。
が、話が込み入っているので、私は読んでいて頭がクラクラしてきました。
しかし本編が始まると、さらに頭がクラクラしてきます。
最高神の化身であるクリシュナの言うことが、途方もないことなので。
「私は決して存在しなかったことはない。あなたも、ここにいる王たちも・・・。
また我々はすべて、これから先、存在しなくなることもない。」(不生不滅)
「人が古い衣服を着て、新しい衣服を着るように、主体は古い身体を捨て、他の
新しい身体に行く。」(輪廻転生)
クリシュナが語り始める第2章だけでも、このような言葉がポンポン出てきます。
解説書を読まなければ、その内容がなかなか理解できません。
「自己こそ自己の友である。自己こそ自己の敵である。」なんて言われてもねえ。
「私は不死であり死である。有であり非有である。」なんて言われてもねえ・・・
幸い訳者である上村勝彦が、「バガヴァッド・ギーターの世界」を書いています。
私は一章ずつ、本文とこの解説書を交互に見ながら、ゆっくりと読み進めました。
上村の解説書は、仏教と比較しながらとても分かりやすく書かれています。
理解できない所があっても、繰り返し説明されているので、次第に分かってきます。
「ギーター」のクライマックスは、クリシュナがその姿を見せる第11章でしょう。
「見よ。幾百、幾千と、神聖にして多様なる私の姿を。様々の色や形を持つ姿を。」
「神の中の神の身体において、全世界が一堂に会し、また多様に分かれている・・・」
神は全てを含み、全てに含まれる・・・これぞ、インド哲学。
ただし正直に言って、解説を読んでも分からないことが、たくさんありました。
「ヨーガ」という言葉は含みが多すぎて、最後までイメージが定まりませんでした。
さて、「マハーバーラタ」には、「シャクンタラー姫」の物語があります。
グプタ朝時代の詩人カーリダーサの作で、サンスクリット文学の傑作です。
さいごに。(娘に帰るメール)
帰りが遅くなることが多くなったので、最近は妻にメールをしても返信がありません。
娘に帰るメールしてみると、もの珍しさからか、ちゃんと返信してくれて嬉しいです。