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中世文学のベスト20の候補

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 「文学全集 第Ⅷ集 中世編」


 ここ数日、仕事がいろいろと忙しくて、更新ができませんでした。
 気がついたら、2017年も終わろうとしていますので、恒例の年末企画です。

 文庫本で自分だけの文学全集をそろえることが、私のライフワークです。
 例によって独断と偏見で、第Ⅷ集の中世編を考えていきたいと思います。

 ここでは中世の範囲を、5世紀から16世紀までとしています。
 つまり、ルネサンス文学を、中世文学の中に含んでいます。

 賛否両論あると思いますが、私は便宜上、とりあえずそうしています。
 中世文学の区分は難しく、どのように捉えるべきかまだ検討中です。

 さて、「文学全集」の第Ⅰ集から第Ⅵ集は、すでに完成しています。
 以下のページを参照してください。

 第Ⅰ集「19世紀フランス編」(20作)・2010年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23
 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」(20作)・2011年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-08-04
 第Ⅲ集「19世紀ロシア編」(20作)・・2012年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22
 第Ⅳ集「19世紀ドイツ北欧編」(20作)2013年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09
 第Ⅴ集「19世紀アメリカ編」(10作)・2014年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06-1
 第Ⅵ集「18世紀編」(10作)・・・・・2015年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-2
 第Ⅶ集「古代編」(20作)・・・・・・・2016年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27

 まず、中世文学で取り上げた作品を、年代順にリストアップします。
 解説本や、二次創作は省きました。今年はあまり読めませんでした。
 (●印は採用候補作品)

 9世紀頃イスラム「アラビアン・ナイト」(選集)●
 1000年頃英「ベーオウルフ」●
 11世紀頃イスラム「ルバイヤート」
 11世紀仏・12世紀後半仏「ローランの歌 狐物語(選集)」●
 12世紀末頃露「イーゴリ遠征物語」
 1205年頃独「ニーベルンゲンの歌」●
 1207年頃西「エル・シードの歌」●
 1293年頃伊「新生」
 1308年頃伊「神曲」●
 13世紀?氷「エッダ グレティルのサガ」(選集)
 13世紀?氷「ウォルスング家の物語」
 1353年伊「デカメロン」●
 14世紀英「カンタベリー物語」●
 1400年頃仏「結婚十五の歓び」
 1464年頃仏「ピエール・パトラン先生」
 15世紀独「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
 15世紀後半英「アーサー王の死」(選集)●
 1511年蘭「痴愚神礼讃」
 1532年伊「君主論」
 1534年1532年仏「ガルガンチュア」と「パンタグリュエル」●
 1581年伊「エルサレム解放」●
 16世紀西「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」

 この中で絶対に外せないのは、「ベーオウルフ」「ローランの歌」
 「ニーベルンゲンの歌」「エル・シードの歌」の四大叙事詩です。

 まさにこれらの英雄叙事詩が、中世の文学を代表しているからです。
 同じ理由で、騎士物語の代表「アーサー王の死」も外せません。

 また、イスラム文学の集大成「アラビアン・ナイト」も外せません。
 あれほど栄えたイスラムの文学が、一つだけというのは寂しいですが。

 「神曲」「デカメロン」「カンタベリー物語」「ガルガンチュア」
 「エルサレム解放」は、ルネサンス文学の代表なので、外せません。

 以上、11作品は中世編に必要不可欠の作品だと考えています。
 しかし、20作品には全然足りないではないか。あと9作品は?

 実は、中国と日本の作品を入れる予定でした。
 ところが、転勤によって急に忙しくなり、予定が大幅に遅れたのです。

 そういうわけで、中国文学と日本文学は、2018年に持ち越します。
 そのへんの事情については、また次回に。
 
 さいごに。(意外にスゴかった)

 娘の絵がジュニア県展で銅賞になったとき、たいしたことないと思いました。
 が、県内の小中生が皆参加し、学校代表が3648点も出品されたというのです。

 その入選作3648点から更に選ばれた189点が、金・銀・銅になったと言います。
 考えてみればスゴイことでした。我流で描いて、よく選ばれたものです。


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