「ポンペイ最後の日」 リットン作 岡田好恵訳 (講談社青い鳥文庫)
西暦79年のベスビオ山の噴火を題材にした、恋と友情・魔術と冒険の歴史物語です。
現在は子供用の読み物として、抄訳版が普及しています。完訳はあるのでしょうか?
ギリシアの青年貴族グローカスは、ひと夏を過ごすためポンペイにやってきました。
友人と出掛けた屋敷で、アイオンという美しい娘と再会し、恋人同士になりました。
しかしアイオンは、親代わりであるいエジプト人アーバセスに、求婚されたのです。
アーバセスは、女神イシス神殿のいんちき祭司で、絶大な権力を握っていて・・・
グローカスとアイオンの恋はどうなるのか? アーバセスの悪事は暴かれるのか?
そして、不気味な兆候を見せるベスビオ火山は?・・・
物語はドラマティックに展開し、ぐんぐんスピードを上げて結末にまっしぐらです。
読み出したら止まりません。結末は想像できるのに、気になって気になって・・・
さて、「ポンペイ最後の日」は、ヨーロッパでは何度も映画化された名作中の名作。
しかし、日本ではなかなか良い本が見当たりません。
完訳が読みたかったのですが見つからず、数年前に講談社青い鳥文庫で読みました。
文章が分かりやすく、挿絵もきれいで良かったのですが、現在は絶版のようです。
ポンペイの遺跡はこれまで何度もTVで特集があり、とても興味を持っていました。
一度は訪れたい遺跡ですが・・・TVや写真集を見るだけで満足しています。
さいごに。(まゆげを切るハサミ?)
「このハサミで何を切ったの?」と言われ、「鼻毛だよ」と答えたら、妻は唖然。
それは、妻が眉毛を揃える時に使うハサミだという。また怒られてしまった。