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Channel: 文庫で読む文学全集
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ジゴロとジゴレット

 「ジゴロとジゴレット」 モーム作 金原瑞人訳 (新潮文庫)  モームの真骨頂である短編小説のうち、ヨーロッパを舞台にした8編です。  いずれも機知とユーモアに彩られていて、どこか悲哀を感じる作品です。  2015年9月に新潮文庫から出たばかりの新訳で、とても読みやすいです。  「月と六ペンス」も新訳が出たばかり。「雨・赤毛」の新訳も期待したい。 ジゴロとジゴレット: モーム傑作選...

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女ごころ

 「女ごころ」 モーム作 尾崎寔(まこと)訳 (ちくま文庫)  美しい30歳の未亡人と3人の男たちが、フィレンツェで繰り広げる恋の物語です。  モームの晩年の作品で、「真夜中の銃声」というタイトルで映画化されました。   ちくま文庫から2014年に出ています。  訳は新しいので分かりやすくて、活字は読みやすいです。 女ごころ (ちくま文庫)作者: W・サマセット モーム出版社/メーカー:...

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紅楼夢1

 「紅楼夢」 曹雪芹作 伊藤漱平訳 (平凡社ライブラリー)  口に玉を含んで生まれた賈宝玉と、二人の美女黛玉と宝釵を巡る長編小説です。  18世紀の中頃、清朝の中期に書かれて、大いにもてはやされた作品です。  平凡社ライブラリーから出ています。挿絵があります。文庫ではありません。  伊藤氏が訳したのは1958年ですが、3度改訳されているため、読みやすいです。 紅楼夢 (1) (平凡社ライブラリー...

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紅楼夢2

 「紅楼夢」 曹雪芹作 伊藤漱平訳 (平凡社ライブラリー)  口に玉を含んで生まれた賈宝玉と、二人の美女黛玉と宝釵を巡る長編小説です。  平凡社ライブラリーから出ています。初訳は1958年ですが、読みやすいです。 紅楼夢 (1) (平凡社ライブラリー (162))作者: 曹 雪芹出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1996/09メディア: 新書...

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パリの夜

 「パリの夜 革命下の民衆」 レチフ作 植田 裕次訳 (岩波文庫)  フランス革命の前後に、夜のパリを歩き回った「私」の、目撃談風の作品です。  革命の熱狂と狂気を伝える、当時の貴重な資料でもあります。  岩波文庫から出ていましたが、現在は品切れです。所々に挿絵が入っています。  私はアマゾンで中古本を買いました。訳は古いですが、分かりやすかったです。 パリの夜―革命下の民衆 (岩波文庫)作者:...

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フランス革命史

 「フランス革命史」 ミシュレ著 桑原武夫ほか訳 (中公文庫)  英雄中心ではなく「人民中心」の、当時としては画期的なフランス革命史です。  国立古文書保管所の歴史部主任であり、歴史家でもあるミシュレの代表作です。  中公文庫から二分冊で出ています。全訳ではなく、所々要約されています。  中公公論の「世界の名著」シリーズの文庫版で、冒頭に詳細な解説があります。 フランス革命史〈上〉...

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神々は渇く

 「神々は渇く」 アナトール・フランス作 大塚幸男訳 (岩波文庫)  共和国のために陪審員として働く青年が、時代の渦に巻き込まれ破滅する物語です。  アナトール・フランスの晩年の作品で、代表作の一つです。  岩波文庫から出ていますが、現在は品切れです。私は2010年に買いました。  訳は1976年のもので、充分分かりやすく、活字も読みやすいです。 神々は渇く (岩波文庫 赤 543-3)作者:...

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シルヴェストル・ボナールの罪

 「シルヴェストル・ボナールの罪」 A・フランス作 伊吹武彦訳 (岩波文庫)  本に囲まれてひっそりと暮らす老学者の日常が、日記体でつづられていく物語です。  アナトール・フランス37歳の時の小説で、彼の出世作です。  岩波文庫から出ています。A・フランスの作品中、現在唯一文庫で出ている本です。  訳はだいぶ古いようですが、読みやすくて、しみじみとした味わいのある文章です。...

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2015年11月発売の気になる文庫本

 2015年11月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。  データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 新潮文庫(11/1)名作新訳コレクションから、次の1点。 ・「最後のひと葉」 O・ヘンリー作 小川高義訳  → 傑作選の第Ⅱ集。表題作を含めて全14編。収録作と訳が気になる。 ◎ 河出文庫(11/6)から、次の1点。 ・「史上最強の哲学入門」 飲茶  →...

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18世紀文学のベスト10を選びました

 「文学全集 第Ⅵ集 18世紀編」  文庫本で自分だけの文学全集をそろえることが、私のライフワークです。  今回は、第Ⅵ集として、18世紀編を決定したいと思います。  すでに、第Ⅰ集から第Ⅴ集は完成しています。  以下のページを参照してください。  第Ⅰ集「19世紀フランス編」(20作)  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23...

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18世紀文学のベスト10を選びました2

 前回、18世紀文学のベスト10を、独断で次のように選びました。  前回のリストを、国別・年代順に少し並べ替えました。  (前回 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-2)  ① 「ロビンソン・クルーソー」デフォー【英】  ② 「ガリヴァ旅行記」スウィフト【英】  ③ 「トム・ジョウンズ」フィールディング【英】(品切れ)  ④...

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池澤夏樹の世界文学リミックス

 「池澤夏樹の世界文学リミックス」 池澤夏樹 (河出文庫)  「世界文学全集」全30巻を個人編集した著者が、世界文学について語った本です。  著者の思い入れのある作品が多く取り上げられ、良質な読書案内になっています。  河出文庫から、10月に出たばかりです。  単行本で出ていた「完全版・池澤夏樹の世界文学リミックス」の文庫版です。 池澤夏樹の世界文学リミックス (河出文庫)作者: 池澤...

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ジョゼフ・フーシェ

 「ジョゼフ・フーシェ」 ツヴァイク作 高橋禎二・秋山英夫訳 (岩波文庫)  仏革命から続く混乱期に、秘密警察を使ってのし上がったフーシェの伝記です。  バルザックの小説「暗黒事件」から、大きな影響を受けたと言われています。  岩波文庫から出ています。1951年に出た旧訳を、秋山氏が修正したものです。  文章は分かりやすくて、ツヴァイク特有の味わいがありました。...

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思い出のマーニー

 「思い出のマーニー」 ジョーン・ロビンソン作 高見浩訳 (新潮文庫)  心を閉ざすアンナが、湿地帯の屋敷のマーニーと出会い、成長する物語です。  1967年の作品ですが、2014年にジブリによって映画化され話題になりました。  新潮文庫から高見訳が、角川文庫から越前訳が出ています。どちらも新訳。  私は新潮文庫で読みました。ヘミングウェイの高見訳が分かり易かったので。 思い出のマーニー...

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貯金兄弟

 「貯金兄弟」 竹内謙礼・青木寿幸 (PHP文庫)  派手な兄と倹約家の弟の人生をたどりながら、お金について学べる小説です。  経営コンサルタントの竹内氏と、公認会計士の青木氏との共著です。  PHP文庫から今年2015年9月に出たばかりです。  PHP文庫からは「会計天国」「戦略課長」「猿の部長」なども出ています。 貯金兄弟 (PHP文庫)作者: 竹内 謙礼出版社/メーカー: PHP研究所発売日:...

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マリー・アントワネット

 「マリー・アントワネット 上」 ツヴァイク作 中野京子訳 (角川文庫)  フランス革命で、断頭台の露と消えた王妃アントワネットの生涯を描いています。  ツヴァイクの代表作であり、伝記文学の傑作として知られている作品です。  角川文庫、岩波文庫、河出文庫などから出ています。  私は角川文庫の中野京子訳で読みました。新訳で、最も分かりやすい訳です。 マリー・アントワネット 上 (角川文庫)作者:...

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マリー・アントワネット2

 「マリー・アントワネット」 ツヴァイク作 中野京子訳 (角川文庫)  フランス革命で、断頭台の露と消えた王妃アントワネットの生涯を描いています。  ツヴァイクの代表作であり、伝記文学の傑作として知られている作品です。  角川文庫、岩波文庫、河出文庫などから出ています。  私が読んだ角川文庫の中野京子訳は新訳で、三つの中で最も分かりやすい訳です。 マリー・アントワネット 上 (角川文庫)作者:...

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怖い絵

 「怖い絵」 中野京子 (角川文庫)  怖い絵を通して、その背景にある歴史的事実を解説したエッセイです。  ドイツ文学者の著者は、この作品で注目されるようになりました。  角川文庫から出ています。シリーズ化されて、全3巻が出ています。  図版が豊富ですが、絵が小さいため、細かいところがよく見えません。 怖い絵 (角川文庫)作者: 中野 京子出版社/メーカー: 角川書店発売日:...

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2015年12月発売の気になる文庫本

 2015年11月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。  データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 新潮文庫(12/1)名作新訳コレクションから、次の2点。 ・「魔が差したパン O・ヘンリー傑作選Ⅲ」 O・ヘンリー  → 17編収録。どんな作品が入っているのか。気になる。 ・「犬の心臓・運命の卵」 ミハイル・ブルガーコフ  →...

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ヴァレンヌ逃亡

 「ヴァレンヌ逃亡」 中野京子 (文春文庫)  1791年、ルイ16世一家がパリを逃亡し、ヴァレンヌで逮捕された事件の解説です。  副題は「マリー・アントワネット 運命の24時間」です。  文春文庫から出ています。文章がとても分かりやすいです。  図版が豊富です。特に冒頭の「逃亡ルート」の地図は、とても参考になりました。 ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫)作者:...

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