19世紀ドイツ北欧文学のベスト20を選びました
「文学全集 第Ⅳ集 19世紀ドイツ北欧編」 文庫本で自分だけの文学全集をそろえることが、このブログの目標です。 すでに、第Ⅰ集から第Ⅲ集は完成済みです。 第Ⅰ集「19世紀フランス編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」→...
View Article19世紀ドイツ文学のベスト20を選びました(2)
こんな「 文学全集 第Ⅳ集 19世紀ドイツ編 」を作りたい! 前回、「 文学全集 第Ⅳ集 19世紀ドイツ北欧編 」を、暫定的に作りました。 「暫定的」といったのは、前回のラインナップが、少ししょぼかったから。 では、19世紀の「ドイツ文学」で、ベスト20を選ぶとしたらどうなるのか? 品切れのため自分が読んでいない(内容は知っている)本を含めて、選びました。...
View Article凍
「凍」 沢木耕太郎 (新潮文庫) 山野井夫妻によるギャチュンカンへの挑戦と、奇跡の生還を描いた作品です。 2006年講談社ノンフィクション賞受賞作です。 2008年に新潮文庫から出ました。 カバーがなかなか秀逸です。 凍 (新潮文庫)作者: 沢木 耕太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/10/28メディア: 文庫 「垂直の記憶」同様、「凍」もまた、妻に勧められました。...
View Articleブッデンブローク家の人びと
「ブッデンブローク家の人びと」 トーマス・マン作 望月市恵訳 (岩波文庫) ブッデンブローク商会を経営する一族の没落を、四代にわたって描いた大作です。 マンの処女長編で、完成度が高く、ノーベル賞受賞の理由に挙げられた作品です。 今年2013年6月に、岩波文庫から復刊されました。 カバーが良い味を出しています。初版は1969年。 ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)作者: トーマス...
View Articleブッデンブローク家の人びと2
「ブッデンブローク家の人びと」 トーマス・マン作 望月市恵訳 (岩波文庫) 前回の続きです。「ブッデンブローク家の人びと」は、岩波文庫から出ています。 ブッデンブローク商会を経営する一族の没落を、四代にわたって描いた大作です。 ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)作者: トーマス マン出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1969/09/16メディア: 文庫...
View Article2013年12月発売の気になる文庫本
2013年12月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 草思社文庫(12/05)から、 次の1冊。 ・ 「生命40億年全史(上)(下)」 リチャード・フォーティ → 10年ほど前に単行本で出た。生命40億年を描く壮大な本。買い。 ◎ 学研M文庫(12/10)からは次の1冊。 ・ 「現代語古事記 天皇の物語」...
View Article幼年時代(カロッサ)
「幼年時代」 カロッサ作 斎藤栄治訳 (岩波文庫) 自身の誕生から小学校時代までを描いた、自伝的な短編小説集です。 カロッサは、トーマス・マンやヘッセと同時期の作家です。 カロッサの作品は、昨年2012年から随時改版が出て、読みやすくなっています。 ただし、初版は1953年。訳は古くて、所々に分かりにくい部分があります。 幼年時代 (岩波文庫)作者: カロッサ出版社/メーカー:...
View Article青春は美わし
「青春は美(うる)わし」 ヘッセ作 高橋健二訳 (新潮文庫) 故郷に帰った青年の、恋と別れの物語です。 ヘッセらしい自伝的な短編小説です。 新潮文庫から出ています。初版は1954年。訳は少し古いです。 「ラテン語学校生」という似たような短編を併録しています。 青春は美わし (新潮文庫)作者: ヘルマン ヘッセ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1954/10/27メディア: 文庫...
View Articleわが町
「わが町」 ソーントン・ワイルダー作 鳴海四郎訳 (ハヤカワ演劇文庫) 小さな町に住む二つの家族を中心に、ありふれた日常生活の大切さを描いた戯曲です。 舞台監督が進行役として登場する風変わりな劇で、頻繁に上演されている名作です。 2007年にハヤカワ演劇文庫から出ました。1995年の訳です。 読みやすかったです。ただし、訳注とあとがきが長すぎ。70ページも読まないって。...
View Articleカリギュラ
「カリギュラ」 カミュ作 岩切正一郎訳 (ハヤカワ演劇文庫) 第3代ローマ皇帝カリギュラの、苦悩と狂気を描いた戯曲です。 2007年に蜷川幸雄の演出で公演されて、話題になりました。 2008年にハヤカワ演劇文庫から出ました。新訳です。 訳は2007年の上演台本をもとにしています。 アルベール・カミュ (1) カリギュラ (ハヤカワ演劇文庫 18)作者: アルベール・カミュ出版社/メーカー:...
View Articleシッダルタ
「シッダルタ」 ヘッセ作 手塚富雄訳 (岩波文庫) 青年シッダルタが、様々な体験を通して、悟りの境地へ至るまでの物語です。 ノーベル賞作家ヘッセの代表作のひとつです。 岩波文庫と新潮文庫から出ています。私が読んだのは岩波文庫版。 岩波文庫の手塚訳は名訳。流れるような原文のリズムが、生かされています。 シッダルタ (岩波文庫)作者: ヘルマン・ヘッセ出版社/メーカー: 岩波書店発売日:...
View ArticlePR: 農業で夢を叶えよう!担い手支える地域の絆-政府ITV
自分達の農業の未来の設計図「人・農地プラン」や新規就農者の取組について詳しく解説 Ads by Trend Match
View Article魔の山
「魔の山」 トーマス・マン作 高橋義孝訳 (新潮文庫) ダボスのサナトリウムに、7年間滞在することになった一青年の物語です。 ドイツ教養小説の伝統に則った作品で、マンの長編小説の代表作です。 新潮文庫と岩波文庫から出ています。 どちらも二分冊。 私には、新潮文庫の高橋訳の方が分かりやすかったです。表紙もカッコいい。 魔の山 (上巻) (新潮文庫)作者: トーマス・マン出版社/メーカー:...
View Article魔の山 2
「魔の山」 トーマス・マン作 高橋義孝訳 (新潮文庫) 上巻が700ページあって驚きましたが、下巻はなんと800ページ! さすが、魔の山。この山を登るのは、恐ろしい作業です。 魔の山 下 (新潮文庫 マ 1-3)作者: トーマス・マン出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/03/25メディア: 文庫 ところで、ハンス・カストルプは、この魔の山に7年滞在するはずです。...
View Articleヴェニスに死す
「ヴェニスに死す」 トーマス・マン作 高橋義孝訳 (新潮文庫) ヴェニスに旅した老作家が、そこで出会った美少年に心を奪われる物語です。 マンがヴェニスに旅行したときの、実体験をもとにした中編小説です。 現在、新潮文庫、古典新訳文庫、岩浪文庫、集英社文庫などから出ています。 最も新しい訳は、もちろん古典新訳文庫版。読みやすいです。 ヴェネツィアに死す (光文社古典新訳文庫)作者: トーマス...
View Article2014年1月発売の気になる文庫本
2014年1月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 光文社古典新訳文庫(01/09)から、 次の1冊。 ・ 「砂男」 ホフマン → うれしい新訳。絶対買い。さすが古典新訳さん。次は「悪魔の霊液」を! ◎ 中公文庫(01/23)から、次の1冊。 ・ 「痴愚神礼賛 ラテン語原典訳」 エラスムス →...
View Article2013年のベスト5
◎ 2013年に私が読んだ本の、ベスト5を勝手に紹介します。 もちろん、文庫本ばかりです。 2013年の読書は、ドイツ文学に偏っていました。 〇 第1位、「クオ・ワディス」 シェンキェーヴィチ (岩浪文庫・3分冊) → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09...
View Article