ハゲタカ
「ハゲタカ」 真山仁 (講談社文庫) 「ハゲタカ」と呼ばれる外資系ファンドの、鷲津政彦の活躍を描いた物語です。 2007年にNHKがドラマ化して、社会現象化した作品です。 2006年に講談社文庫から出ました。現在、新装版が出ています。 「ハゲタカⅡ」「レッドゾーン」と、続編も文庫化されています。 新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)作者: 真山 仁出版社/メーカー: 講談社発売日:...
View Article私が宮部みゆきを読まない理由
「半沢直樹」がすごい。第9回の視聴率は35%。最終回はいかに? ところで、半沢のバク進のかげで、ひとつのドラマが静かに終わりました。 「名もなき毒」。宮部みゆき原作、小泉孝太郎主演。 最初は少し話題になりました。私は一度も見なかったが。 さて、今日は超人気作家「宮部みゆき」さんの話題です。 「火車」「理由」「模倣犯」など、評価のとても高い作品を出しています。 しかし、私は読みません。...
View Article筆まかせ
「筆まかせ 抄」 正岡子規 (岩波文庫) 若かりし子規が、まさに筆に任せて様々なことを書いた随筆です。 夏目漱石との往復書簡が収録されています。 岩波文庫から出ていましたが、現在は品切れ。 時々重版が出ます。 筆まかせ抄 (岩波文庫)作者: 正岡 子規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1985/02/18メディア: 文庫...
View Article2013年10月発売の気になる文庫本
2013年10月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 新潮文庫(10/01)から、次の1点。 ・「文学のレッスン」 丸谷才一 → 文学全般に関する薀蓄がいっぱい。待望の文庫化。楽しみ。 ◎ 光文社古典新訳文庫(10/08)から、次の1点。 ・「絶望」 ナボコフ →...
View Article仰臥漫録
「仰臥漫録」 正岡子規 (角川文庫) 脊髄カリエスで病床の子規が、死の直前まで書き続けた随筆です。 「墨汁一滴」「病牀六尺」とともに、三大随筆と呼ばれています。 岩波文庫と、角川ソフィア文庫から出ています。 オススメは角川版。カラーの口絵があるし、表紙も良いです。 仰臥漫録 (角川ソフィア文庫)作者: 正岡 子規出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/09/25メディア: 文庫...
View Article松蘿玉液
「松蘿玉液(しょうらぎょくえき)」 正岡子規 (岩波文庫) 病床にある28歳の正岡子規が、新聞「日本」に連載していた随筆です。 「墨汁一滴」「仰臥漫録」「病牀六尺」とともに子規の四大随筆です。 岩波文庫から出ています。 アマゾンでは品切れ。岩波書店のHPでは在庫僅少。 松蘿玉液 (岩波文庫)作者: 正岡 子規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/02/16メディア: 文庫...
View Article黄金の驢馬
「黄金の驢馬」 アープレーイユス作 呉茂一・国原吉之助訳 (岩波文庫) 魔術によって驢馬に変身した青年ルキウスの、様々な冒険の物語です。 古代ローマの文学で、唯一完全な形で残っている作品です。 岩波文庫から2013年に出ています。 その割に訳が古い感じだなあと思っていたら、初訳は1956年でした。 黄金の驢馬 (岩波文庫)作者: アープレーイユス出版社/メーカー: 岩波書店発売日:...
View Articleクオ・ワディス
「クオ・ワディス」 シェンキェーヴィチ作 木村彰一訳 (岩波文庫) 西暦60年頃のローマ帝国最盛期を舞台にした、壮大な歴史小説です。 作者は19世紀ポーランドの作家で、ノーベル文学賞受賞者です。 岩波文庫から三分冊で出ています。 初版は1995年ですが、訳は1977年の講談社世界文学全集のものです。 表紙はステンドグラスで美しい。上中下三冊並べて眺めたい。 クオ・ワディス〈上〉...
View Articleクオ・ワディス2
「クオ・ワディス」 シェンキェーヴィチ作 木村彰一訳 (岩波文庫) 「クオ・ワディス」については、まだまだ伝えたいことがあります。 前回に続いて、「クオ・ワディス」について、書かせていただきます。 これは、西暦60年頃のローマ帝国を舞台にした、壮大な歴史小説です。 「クオ・ワディス」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09...
View Article図説 地図とあらすじでわかる! 聖書
「図説 地図とあらすじでわかる! 聖書」 船本弘毅監修 (青春新書) 旧約聖書と新約聖書の基本的な知識が、コンパクトに要領よくまとめられている本です。 監修の船本氏は、有名な聖書学者だそうです。 文庫本ではありません。単行本で出ていたものが、現在青春新書から出ています。 右のページが文章で、左のページが図説になっていて、読みやすいです。 図説 地図とあらすじでわかる!聖書...
View Article文学のレッスン
「文学のレッスン」 丸谷才一・湯川豊 (新潮文庫) 気の置けない相手と、文学の8つのジャンルについて語った対談集です。 2012年に他界した氏の、晩年の記録です。 今年の10月に文庫化されて、新潮文庫から出たばかりです。 語りかけるように書かれているので、分かりやすくて読みやすいです。 文学のレッスン (新潮文庫)作者: 丸谷 才一出版社/メーカー: 新潮社発売日:...
View Articleローマ皇帝伝
「ローマ皇帝伝」 スエトニウス著 国原吉之助訳 (岩波文庫) カエサルからドミティアヌスまでの、帝政ローマ期の元首12人の伝記集です。 著者スエトニウスは2世紀の人物で、皇帝付きの秘書官をしていました。 今年2013年の7月に、岩波文庫恒例の夏の一括重版で、再版されました。 初版は1986年。上下二分冊です。完訳です。 ローマ皇帝伝 上 (岩波文庫 青 440-1)作者:...
View Articleギリシア哲学者列伝
「ギリシア哲学者列伝」 ディオゲネス・ラエルティオス著 加来(かく)彰俊訳 (岩波文庫) ソクラテスやプラトンなど、古代ギリシア時代の哲学者82人の伝記集です。 著者は3世紀前半の人物で詳細不明。膨大な資料を駆使して書かれています。 現在、岩波文庫から上中下の三分冊で出ています。訳は分かりやすいです。 私の手元にあるのは1996年版で、岩波文庫70周年記念の帯が付いています。...
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View Articleローマとギリシアの英雄たち
「ローマとギリシアの英雄たち」 阿刀田高 (新潮文庫) 「プルターク英雄伝」のうち特に有名な人物の章を、分かりやすく解説した本です。 阿刀田の古典解説シリーズ(?)の1冊です。 一昨年2011年に文庫化されました。新潮文庫です。 <黎明篇>と<栄華篇>の二分冊で、この順番で読むのが正攻法です。 しかし、正直に言って、<栄華篇>の方がはるかに面白かったです。...
View Article2013年11月発売の気になる文庫本
2013年11月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 光文社古典新訳文庫(11/08)から、次の2点。 ・ 「ピグマリオン」 バーナード・ショー → 「マイ・フェアレディ」原作。これまで文庫で読めなかった作品。買い。 ・ 「ひとさらい」 シュペルヴィエル → これまで入手困難だったマニアックな作品。期待。...
View Articleトーニオ・クレーガー
「トーニオ・クレーガー」 トーマス・マン作 平野卿子訳 (河出文庫) 作家となった文学青年トーニオの、半生を描いた青春小説です。 自伝的な要素が大きく、短編ながら重要な作品です。 さまざまな訳がありますが、私が選んだのは河出文庫の平野訳です。 自然で分かりやすい文章でした。挿絵が豊富で、見ていて楽しいです。 トーニオ・クレーガー 他一篇 (河出文庫)作者: トーマス・マン出版社/メーカー:...
View Article垂直の記憶
「垂直の記憶」 山野井泰史 (ヤマケイ文庫) 世界屈指のクライマー山野井が、クライミングに命をかけた半生を綴った物語です。 マカルー、マナスル、K2、ギャチュン・カン等、ヒマラヤの8峰を収録しています。 2010年に、ヤマケイ文庫から出ています。 登攀ルートなどが図で表されているため、分かりやすいです。 垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)作者: 山野井泰史出版社/メーカー: 山と渓谷社発売日:...
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