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Channel: 文庫で読む文学全集
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シャクンタラー姫

 「シャクンタラー姫」 カーリダーサ作 辻直四郎訳 (岩波文庫)  天女の娘シャクンタラーと、ドゥフシャンタ王との、数奇な恋を描いた戯曲です。  インド叙事詩「マハーバーラタ」の一挿話を、カーリダーサがアレンジしました。  岩波文庫から出ています。初版は1977年ですが、1956年のものの改訳です。  文章が古めかしくて、分かりにくかったです。新訳を期待したいです。 シャクンタラー姫 (岩波文庫 赤...

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2016年8月発売の気になる文庫本

 2016年8月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。  データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 新潮文庫(8/1)から、次の1点。 ・「宝島」 ロバート・スティーヴンソン  → 多くの出版社から出ている名作の新訳。旧版との違いが気になる。 ◎ ちくま文庫(8/8)から、次の1点。 ・「文庫本を狙え!」 坪内祐三  →...

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歴史(トゥキュディデス)1

 「歴史(上)」 トゥキュディデス著 小西晴雄訳 (ちくま学芸文庫)  アテネとスパルタで争われたペロポネソス戦争を、年代順に記述した歴史書です。  ヘロドトスの「歴史」と比べて、客観的で実証的な記述がなされています。  ちくま学芸文庫から全訳が出ています。50年前の本の再刊ですが分かりやすいです。  巻末には詳細な人名索引が付いていて、所々に地図もあり、理解を助けてくれます。 歴史 上...

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歴史(トゥキュディデス)2

 「歴史(下)」 トゥキュディデス著 小西晴雄訳 (ちくま学芸文庫)  アテネとスパルタで争われたペロポネソス戦争の、ニキアスの和約以後の記述です。  戦争は27年間続きますが、記述はなぜか21年目で終わっています。  ちくま学芸文庫から全訳が出ています。50年前の本の再刊ですが分かりやすいです。  巻末には人名地名索引と訳者による解説が、ページの所々には地図が付いています。 歴史 下...

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ぼくは勉強ができない

 「ぼくは勉強ができない」 山田詠美 (新潮文庫)  勉強はできないが女にはモテる17歳の秀美の、高校生活と私生活を描いた物語です。  1993年に出て、今では青春小説の定番になっています。映画にもなりました。  新潮文庫から出てます。本篇8編に加えて、番外編「眠れる分度器」も入ってます。  新潮文庫の100冊には、ほぼ毎年入っています。 ぼくは勉強ができない (新潮文庫)作者: 山田...

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死都ブリュージュ

 「死都ブリュージュ」 ローデンバック作 窪田般彌(はんや)訳 (岩波文庫)  愛妻の面影を求め続ける男と、愛妻に生き写しの女との、愛の悲劇の物語です。  世紀末のブリュージュを舞台に、ベルギーのローデンバックが書いた傑作です。  岩波文庫から1988年に出ています。1976年に刊行されたものの改訳です。  ブリュージュを描いた三十数点の挿絵が、幻想的な雰囲気を醸し出しています。 死都ブリュージュ...

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ゴールデンスランバー

 「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎 (新潮文庫)  理由も分からぬまま首相暗殺の犯人とされた男の、二日間の逃亡を描いた物語です。  2位以下に大差をつけて2008年の本屋大賞を受賞し、山本周五郎賞も受賞しました。  2010年に新潮文庫から出ました。700ページ近くあるので1週間近く楽しめました。  税込み961円という値段も、この作品に関して言えば、とても安いと思います。 ゴールデンスランバー...

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夏から夏へ

 「夏から夏へ」 佐藤多佳子 (集英社文庫)  陸上男子4×100mリレーの、メダル獲得への挑戦を描いたノンフィクションです。  2007年の世界陸上大阪大会から、翌夏の北京五輪直前までが書かれています。  集英社文庫から出ています。  単行本は北京五輪直前に出され、高校生への推薦図書にもなりました。 夏から夏へ (集英社文庫)作者: 佐藤 多佳子出版社/メーカー: 集英社発売日:...

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告白

 「告白」 湊かなえ (双葉文庫)  愛する娘を殺された中学校の女教師が、犯人の二少年に復讐する物語です。  2009年の本屋大賞受賞作で、映画化されました。双葉文庫から出ています。 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)作者: 湊 かなえ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2010/04/08メディア: 文庫  ある中学校の終業式で、担任の女教師森口は、衝撃の告白をしました。...

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アフターダーク

 「アフターダーク」 村上春樹 (講談社文庫)  大学生の高橋とマリ、マリの姉でひたすら眠り続けるエリの、一夜を描いた物語です。  2004年に出た村上春樹の11作目の長編小説です。「1Q84」の前の作品です。  2006年に講談社文庫から出ていましたが、私は今年ようやく読みました。  各章の初めにアナログ時計があって、それがいつの出来事なのかを示しています。 アフターダーク (講談社文庫)作者:...

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スプートニクの恋人

 「スプートニクの恋人」 村上春樹 (講談社文庫)  (今回の記事はネタバレが多いです)  あちらの世界に迷い込んだ「すみれ」と、彼女を探し求める「ぼく」の物語です。  1999年に出た9作目の長編小説で、文体の総決算として書かれました。  2001年に講談社文庫に入りました。  その頃一度読みました。今回再読しましたが、内容をほとんど忘れていました。 スプートニクの恋人 (講談社文庫)作者: 村上...

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にんじん

 「にんじん」 ルナール作 高野優訳 (新潮文庫)  にんじんと呼ばれ、母親から不当な扱いを受ける男の子の、成長を描いた物語です。  ルナール自身の幼少期の体験をもとにした、49のエピソードから成っています。  2014年に新潮文庫から新訳が出ました。とても分かりやすい訳です。  原書と同じ挿し絵が入っていているのも嬉しいです。 にんじん (新潮文庫)作者: ジュール ルナール出版社/メーカー:...

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2016年9月発売の気になる文庫本

 2016年9月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。  データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。 ◎ 新潮文庫(9/1)から、「村上柴田翻訳堂」シリーズの2点。 ・「 アリバイ・アイク ―ラードナー傑作選―」 リング・ラードナー  → ヘミングウェイやフィッツジェラルドに影響を与えた。とても気になる。 ・「救い出される」 ジェイムズ・ディッキー  →...

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饗宴(プラトン)

 「饗宴」 プラトン作 中澤務訳 (光文社古典新訳文庫)  ある饗宴において、ソクラテスらが愛の神エロスをテーマ語り合った作品です。  紀元前4世紀に書かれ、プラトンの対話篇の最高傑作と言われています。  大学時代に、西洋思想史の授業において、岩波文庫で読んだ記憶があります。  2013年に出た古典新訳文庫版の方が、とても分かりやすいのでオススメです。 饗宴 (光文社古典新訳文庫)作者:...

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ソクラテスの思い出

 「ソークラテースの思い出」 クセノフォーン著 佐々木理訳 (岩波文庫)  クセノフォンが、師であるソクラテスの姿を、目にうつるがままに伝えたものです。  ソクラテスの死後まもなく書かれた追想記で、当時の貴重な資料です。  岩波文庫から出ています。初版は1953年です。詳細な注釈と索引が付いています。  冒頭の「まえおき」が解説の役割を果たしています。丁寧に作られた本です。 クセノフォーン...

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アナバシス 敵中横断6000キロ

 「アナバシス 敵中横断6000キロ」 クセノポン著 松平千秋訳 (岩波文庫)  ペルシアのキュロスの乱で、敵中に取り残されたギリシア人部隊の脱出の記録です。  ソクラテスの弟子クセノポンが、実際の体験をギリシア語で書き残しました。  岩波文庫から出ています。初版は1993年。比較的新しくて、分かりやすかったです。  巻末に訳者の解説があります。また、人名地名索引や地図も付いていて便利です。...

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一瞬の風になれ

 「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子 (講談社文庫)  4継リレーに青春をかけた春高陸上部を、新二と連の二人を中心に描いた物語です。  2007年の本屋大賞と吉川栄治文学新人賞に輝き、ドラマ化もされた大話題作です。  2007年に出た時私は図書館で借りました。文庫は2009年に講談社から出ました。  また2008年から、原作に忠実なコミックも出ています。 一瞬の風になれ 一~三部 全3巻セット...

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しゃべれども しゃべれども

 「しゃべれども しゃべれども」 佐藤多佳子 (新潮文庫)  落語家の青年が恋に仕事に悩みながら、個性的な仲間たちと奮闘する青春小説です。  「一瞬の風になれ」で大ブレイクした佐藤多佳子が、最初に注目された作品です。 しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)作者: 佐藤 多佳子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/05/30メディア: 文庫...

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人間和声

 「人間和声」 ブラックウッド作 南條竹則訳 (古典新訳文庫)  元聖職者に秘書として雇われた男が、とてつもない実験に巻き込まれる物語です。  言葉と音にかかわる神秘思想をテーマにしています。作者の長編の代表作です。  2013年に光文社古典新訳文庫から出ました。  ブラックウッド一流の文体が、とても分かりやすく訳してありました。   人間和声 (光文社古典新訳文庫)作者: アルジャーノン...

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虚栄の市(三)

 「虚栄の市(三)」 サッカリー作 中島賢二訳 (岩波文庫)  上流社会を派手に泳ぐ悪女レベッカと、慎ましく生きる淑女アミ―リアの物語です。  サッカリーの出世作で代表作です。この作品で、彼はディケンズと肩を並べました。  2016年に復刊され、岩波文庫から4分冊で出ています。今が購入のチャンスです。  訳文は分かりやすく、作者自身の挿絵が入っています。丁寧に作られた本です。 虚栄の市〈三〉...

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